政府は国内の畜産業を守るため、牛肉の輸入量が基準を上回ると関税を引き上げるセーフガードという措置を導入しています。
今年度のアメリカ産牛肉の輸入量の基準は24万2000トンですが、3月上旬にはこれを上回ったということです。干ばつの影響でオーストラリア産の生産が減ったことから、アメリカ産の輸入が増えたことが要因です。
発動はおよそ3年半ぶりで、18日から30日間、アメリカ産牛肉にかかる関税が現在の25.8%から、38.5%に引き上げられます。関税の引き上げは価格に転嫁される可能性がありますが、発動が30日間に限られるため、農水省は「消費者への生活に大きな影響はない」との見方を示しています。